リブログ|新しい味に出会うと新しい自分に出会う


約6年前のブログです。お店を始めて10年ですが、長年カーヴ田中屋にご来店くださっている方も多く、とても有難い限りです。そして、長年当店にご来店される方の初めはワイン自体をほとんど知らない方が多く、何度もご来店いただくうちにその方の好みの味などが、僕らお店側とお客様のお互いに認識されていく感じがします。      その中でたまにお客様自身が味の冒険をしたいと言っていただけたり、タイミングによってはこちらから新しい出会いとなるワインをご紹介させていただくこともあります。それは僕にとって、すごく嬉しいことです。

三寒四温の季節になり、出会いと別れが多い時期でもあります。これからも新しい味の出会いによって皆さんがよりお食事やワインを楽しんでいただけたら嬉しいです。


2016/09/16

新しい味に出会うと新しい自分に出会う。

赤ワインが欲しいと思ったときに、

どのような味わいが欲しいのかわかるとワイン選びがより楽しくなります。

ワインの味を知る第一歩は、ブドウの個性を知ることが大切。

ブドウもたくさんあって、何から見たらわからないと思いますが、

ワインを販売している人は、売れやすいもの。お客様に指示されやすいものを置く傾向があるので、珍しいブドウ品種はあまり置かないと思う。
なので、ワインのブドウ品種は果てしないぐらいに多いように感じますが
だいたい赤・白共に5種類づつ把握していればいいです。

当店のような専門店は、様々なブドウを置いていますが。珍しいブドウ品種のものもたくさんあります。

ワインの仕事をしていて
僕の盲点は、お店側の人しか味の雰囲気がわからなくて

ワインに馴染みのない方に、飲んだことがなくて知らないブドウ品種のワインを説明しても、口に含んだことがないものはイメージしにくいのではないでしょうか。

例えば、スーパーに行ってジュースを買おうとするときに、オレンジ・ブドウ・リンゴなどあって、買う前に味のイメージがしやすいから手に取りやすい。
味のイメージができて、後は扱っているところがどこかで選ぶと思う。大手のメーカーか農家さんの生絞りジュースなどなど農家さんのジュースは、手間がかかっているから高いのはわかる〜みたいな。

それは、ワインで言うと品種が飲む前からイメージができて、後は造り手で判断することと同じ。

なので味のイメージをしにくいものはなかなか手に取りにくい。

じゃワインはブドウで出来ているので
ブドウ個性を自分の中で理解できて、
それから自分に合う好きな造り手を選ぶことができれば

自分の好きなワインに出会う最短の道だと僕は思う。

写真は、3本ともブレンドしているワイン。
シラー種・グルナッシュ種を主に使用しているワイン。
シラーやグルナッシュってあまり馴染みがないので、
イメージができないとよく聞きます。
赤ワインは、しっかりめはメルロー種・カベルネソーヴィニョン種。軽めはピノノワール種が、馴染みやすくて、支持されているブドウなので
多くのお店で並んでいて、 手に取ることが多いので
赤ワインのイメージは、メルローやカベルネソーヴィニョンやピノノワールに集中する感じがする。

でも、シラー・グルナッシュの魅力も知れば赤ワインの選択肢が増えて楽しいと思う。
新しいブドウとの出会いで自分の世界が広がる。
新しい出会いをしてみませんか。
おもしろいですよ。 

シラー種のワインを飲んで、渋みが優しくて、ハーブの香りでマイルドさのあるしっかりだな。おいしいな。

僕は当たり前に馴染みがあるけど、シラーを飲んだことがない人は味のイメージができないのかなって、ふと思って書いてみました。

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