赤ワインの中でもしっかりしていて強めの味わい。
一口飲んでときに、パッと感じる印象は
一見突き放したような、ツンとした存在感があり厳しそうって怖気ついてしまう凛としたところがありますが、こちらから気持ちを引き締めて深く踏み込んでみると、このワインはとても懐が深く、暖かく包み込んでくれるような感じがする。
いつでも来てもいいよというような
ウェルカムという雰囲気はこのワインにはないと思いますが、
子供から見た、普段みることがないカッコいい大人の世界を垣間見ることで、自分が早く大人になりたいと憧れるような、そんなことをこのワインを飲みながら感じます。
イタリアでは珍しいメルロー単体でのワイン。樽熟成1年なのですが、樽熟成にしたら短めでこれはメルローのフレッシュなフルーティさを大切に残したい想いからだと思います。
ドライフルーツ、ラズベリー、濃厚なカカオの風味、最初は強いタンニンかなと思いますが、二口、三口と飲んでいくと、強めなタンニンが実は、豊富な果実味と上手く調和した優しいタンニンだと気付き、やっぱり美味しいなと見直して癖になってきます。
2017年でもまだまだ若さがあり、長期熟成させたいポテンシャルの高さをうかがえるワイン。
大人な雰囲気のワインなので、
ゆっくりと穏やかな時間を過ごす時に
このワインがあると、シックな雰囲気を演出してくれる気がする。