〜お客様との、ある日の会話から〜
先日いらしたお客様は、以前プレゼントでマキコレワインをいただき、
「とても美味しくて、いままでワインを飲むとしんどくなっていたのに、
マキコレワインだとすっと飲めたのが嬉しかったんです」と話してくださいました。
そのときに飲まれていたのは、ロワール地方の白ワイン「オーペロン」。
どのワインも美味しくて、今回は赤ワインにもチャレンジしてみたいとのことでした。
ただ、これまで他の赤ワインでは、体に負担を感じることがあったそうで、
「マキコレの赤なら、きっと大丈夫じゃないかと思って…」とご来店くださったのです。
嬉しくてありがたいです。
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赤ワインの世界を少しだけご案内
お話を伺いながら、私はこう思いました。
「この方は、赤ワインに興味があるけれど、どんな種類があるのかまではまだ知らない。
だったら、まずは全体を見渡してから選んだ方が、もっとワクワクしてもらえるかもしれないな」と。
「オーペロンの白が好きなら、オーペロンの赤もおすすめですよ」と簡単にご案内することもできます。
でもせっかくなら、赤ワインの全体像をお伝えした上で、その中から1本を選んでいただきたいと思いました。
赤ワインにも、軽やかなものから、しっかり深みのあるものまでいろいろあります。
そこで、この日は8本のワインをカテゴリごとに分けてご紹介しました。
赤ワインの世界は、思っているより広くて奥深いものです。
今回は、赤ワインの味わいを決める主役「ブドウの品種」で、8本を分類してご紹介しました。
テーブルに並べた8本のマキコレ赤ワイン。
それぞれ違った個性があり、選ぶ楽しさでワクワクします。
● 黒ブドウ(濃さや力強さを感じる品種)
• シラー(Domaine de Cabriac Syrah)
力強くスパイシー。お肉にぴったりの深い味わい。
• カベルネ・ソーヴィニョン(Domaine de Cabriac)
しっかりとした骨格で、赤ワインらしい風格があります。
• メルロー・レゼルヴ(Domaine de Cabriac)
まろやかで丸みがあり、ふくよかな優しさ。
• グルナッシュ(Sans sulfites ajoutés)
自然な造りで柔らかく、するりと飲める穏やかさ。
● 赤ブドウ(軽やかでフルーティな品種)
• ガメイ(Guy Allion “Les Perriettes”)
果実味が華やかで、赤い果物のようなジューシーさ。
• ピノ・ノワール(Guy Allion “Les Parcs”)
繊細で香り高く、エレガントな味わい。
• カベルネ・フラン(Guy Allion “Les Quatre Pierres”)
軽やかさの中に、ほんのりスパイシーな個性。
• サンジョヴェーゼ(Todi Sangiovese)
イタリアらしい明るさと酸味、食事が進む味わい。
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選ぶ楽しさ、飲む楽しさ
ワインの種類を知ることは、地図を手に入れて旅に出るようなものです。
行き先をなんとなくでも知っていれば、
「これはどんな景色だろう?」「この道も歩いてみたいな」
と、楽しみながら自分の好みに出会うことができます。
実際に飲んでみて、
「またこれを飲みたいな」と思えるワインがあれば、それはきっとご自身の“好きな味”です。
飲んでいて、自然に杯が進むワインが、自分に合っていると言えると思います。
最初は、自分が軽めの赤が好きか、しっかりめが好きか、その軸を見つけるところから。
それがわかれば、次の一本はもっと選びやすくなります。
さらにいえば、マキコレワインのようなピュアで自然な造りのワインは、
「どれも美味しい」と感じる方もいらっしゃいます。
その場合は、味の許容範囲が広いということ。
いろんな種類の赤ワインを、シーンや気分で飲み分けられる楽しさが待っています。
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そして選ばれた一本
この日のお客様は、赤ワインのご案内をしたあと、
「まずは軽めのものから試してみます」とおっしゃって、
オーペロンのガメイをお選びになりました。
どんなワインにどんな魅力があるのか。
その全体像を知って、自分の好みを探していく。
赤ワインの世界は広いですが、
ちょっとした知識と、自分の感覚を頼りにしていけば、
自然と「また会いたい」と思えるワインに出会えるはずです。
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おわりに
ワインは、知ることで、もっと楽しくなります。
そして、好きな一本に出会えたときのワクワク感は、格別です。
「自分の好きな赤ワインって、どんな味だろう?」
そんな小さな疑問が、ワインの世界を楽しむきっかけになります。
この記事が、どなたかの“赤ワインの旅”の、
はじまりの地図のような存在になれば嬉しいです