本日のお客様との会話。
以前に「シャトー・カブリアック」の2本をお買い上げくださったお客様が、
「飲み比べてみたら、違いがわかって面白かったです!」と、
わざわざその感想を伝えに来てくださいました。
お選びいただいたのは、

・シャトー・カブリアック コルビエール・ルージュ(右)
・シャトー・カブリアック プリウレ・サンマルタン(左)
同じ造り手の赤ワインですが、まったく個性が違います。
コルビエール・ルージュ:安心感と穏やかさ
「開けてすぐに美味しかった。味の山があるわけじゃなくて、ずっと同じ美味しさが続くような感覚でした」とのお言葉。
確かにこのワインには、“いつでも、誰とでも、どんな料理とも”寄り添ってくれる懐の深さがあります。
飲み口もなめらかで、目立ちすぎず、でもちゃんと美味しい。
日常に溶け込む、まさに最高のテーブルワインです。
プリウレ・サンマルタン:ぶわっと広がる力強さと変化
一方でプリウレ・サンマルタンは「一口目からブドウの風味が“ぶわっ”と広がる。でも時間が経つと味がどんどん変化していくのが面白かった」と。
飲んですぐに力強さと華やかさがあり、その後、しっとりと落ち着き、奥行きが顔を出す。まるでワインが“呼吸している”ような、そんな変化を楽しませてくれます。
この「開く」「閉じる」といった変化は、ワインが生きていることの証。
熟成によってさらに深みを増していくポテンシャルの高さも感じさせてくれます。
このお客様のように、2本を飲み比べることで、造り手の意図やワインの個性を感じてくださるのは、本当に嬉しいことです。
ひとつは「日常に寄り添う」。
もうひとつは「ワインと共に時の流れを楽しむ」。
同じ畑から、それぞれの“テーマ”を持って生まれたワインたち。
だからこそ、違いを感じることで、より深くワインの世界に入り込んでもらえる気がします。
ワインは「知識」より「体験」が教えてくれる飲み物だと思います。
同じ造り手でも、ラベルが違えば、まるで別の物語を教えてくれます。
そんな体験を、カーヴ田中屋でこれからもお届けできたらとても嬉しいです。
今回のようなリピートのご感想、とても励みになります。
実際にのまれたワインの感想をいただき、お客様の体験を共有できて嬉しかったです。
