友人の井上漬物店の井上さんから、生姜の漬物を作っているんやけど、それに合うワインを提案して欲しいと依頼をいただきました。
試食させていただいた生姜のお漬物は、お寿司屋さんで出てくるガリとは違い、生姜のストレートな辛さが口に広がる刺激的な味わい。
最初は「辛っ」って思ってしまうけど、なぜか癖になる味で、自然にお箸が生姜にいってしまう。
井上さんの食材を上手く引き出すセンスが光るお漬物で、梅酢と蜂蜜の割合が僕にはわからない絶妙な配合で、生姜の風味をそのまま引き出しています。ありそうでなかったお漬物。
いただいてみると、余韻に生姜の辛さがしっかり残るので、ワインと合わせてみると、余韻の辛さがしっかり目立つ。
焼酎と日本酒でいいやんってめげそうになる。
合いそうかなと思う、気になるワインでいろいろあわせたけど、余韻の辛さが上手く調和するものがなかなか出会えない。
泡で合わせてみようと思い、厚みがある、ローヌのモンジュ・グラノンのクレマン・ディーで合わせると、余韻の生姜の辛さと、厚みのある味わいと優しい泡立ちが上手く調和して、お互いの美味しさを引き立て合う。
これなら自信を持って合うって言えるかもって
思い、井上さんにも合わせてもらうと、
「これはいけるよ」「すごいね」ってお墨付きをいただきました。
お漬物とワイン。お互いに寄り添いあうものと出会うと
「うわーおいしいな」ってお互いの魅力を引き出し合うものになる。
この提案はおもしろいので、お試しいただけたら嬉しいなとわくわくしています。

生姜のお汁を炭酸にいれると美味しい。

