カーヴ田中屋のワイン講座の補足の説明 その4

その1

その2

その3

ワインを自分のものにする順番

4・年による違いの説明をします。

ワインは農作物なので、その年の天気によってワインのキャラクターが変わることがあります。

ワインの世界に入ってから知ったのですが、ブドウを造るときは畑に水をあげていないので、

雨の量で、ブドウの水分量が決まるみたいです。

良い年と呼ばれる場合は、日照時間が長く、程よく雨がふれば、しっかりブドウが完熟するので、良い年。

雨が多く、日照時間が短い時は、完熟がしにくいので、難しい年。



この天気の情報は、生産者のことをよく知る輸入業者さんでないとわからず、一般の方には

あまり入ってこない情報です。

天気が良かったらいいワイン。天気が悪いからよくないワインって単純に言えなくて。

その年の天気に上手く対応する生産者さんのワインが、いいワインと思います。



ワインにとっては良くない年でも、生産者はその時こそ腕の見せ所で、雨が多くて完熟しにくい時は

いつもよりも収穫量を減らして完熟度を上げたりします。

厳しい年のワインは、長期熟成には向きにくい年かもしれないけど、若い時からすぐに味が開いて

バランスも良くて、とても飲みやすく、わかりやすい美味しさを感じたりするものもある。



これは畑仕事を丁寧にしていて、普段から収量を抑えている生産者に限ります。

それは、マキコレワインの生産者たちですね。



年による違いを見て、ワインを選ぶのは難しいので、

最初からは、あまりオススメしません。




簡単に言えば、丁寧にワインを造っている

いい生産者と出会い、その人のワインを、暖かい目で

付き合っていくと、いいのではないでしょうか。



良い生産者さんは、どの年もベストを尽くして、

その年のワインの特徴を表現していて、素晴らしいワインを生み出してくれます。

ワインの年については、現地を知る人に聞くのが真実の情報に出会えます。