今年もボジョレーヌーボーの案内が届きました。
毎年のことながら、この時期になるとワクワクしてきます。
そして、ふと浮かんだのが「そうだ、今年の生産者モウパのワインを改めて飲んでみよう」
と思い、飲んでみたら、やっぱりモウパのワインは素晴らしいですね。
ボジョレーヌーボーへの期待がより一層膨らみました。

ボジョレー・ヴィラージュ 2023
昨年飲んだ時は、まだ若さを感じたヴィンテージでしたが、
今あらためて開けてみると、果実味と酸味がしっとりとまとまり落ち着いた印象になっています。
いちごっぽい香りがふわりと立ち上がり、華やかさがありつつも程よい濃さ。
ガメイらしいチャーミングさと、バランスの良さが同居した味わいに、思わずうっとりしてしまいました。
明るく澄んだチェリーレッド。グラス越しに景色が透けるほどの優しい透明感があります。
香りにはチェリー、フランボワーズ、野いちごのような赤い果実の風味があり、
グラスを回すと、ほのかにクローブを思わせる柔らかなスパイスが立ち上がります。
味わいは軽やかでありながら奥行きがあり、余韻にはほんのりキャンディのような風味が残る、やさしく寄り添うスタイル。
和食や、鶏肉・豚肉などの繊細な旨みをもつ料理にもよく合います。
生産者のモウパは、伝統的な醸造を大切にしながらも、自然派のアプローチを積極的に取り入れており、現地でも高く評価されています。
ジュリエナ・レゼルブ 2018
こちらは、ワンランク上の“村名ボジョレー”。そして何より、「ボジョレーって熟成するの?」という先入観を、見事にくつがえしてくれる素晴らしい一本です。
2018年のジュリエナ・レゼルブ。今、とにかく美味しいです。今が飲み頃って感じました。あまりに感動したので「誰にも教えたくない」と思ったほど。熟成したガメイの深みと華やかさに、ほんと驚きました。
ルビーからガーネットにかけての落ち着いた色合いにうっとりします。香りにはブラックチェリー、熟したベリー、スミレの花。そこにスパイスの風味と樽のトースト香が複雑に重なり合います。味わいは丸みがあり、熟成によるなめらかさが全体を優しく包み込み、凛とした果実味にタンニンと酸がしっかり骨格を支えています。
華やかな果実味と、目隠しで飲むと、ふとブルゴーニュを思わせる深みがあります。
モウパのワインを飲んで、生産者の素晴らしさを再確認できて、
今年のボジョレーヌーボー楽しみだなとワクワクしました。
モウパは他にも、ジュリエナとシェナというワインもあり、近々試飲したいなと思いました。
解禁日が、ますます待ち遠しいです。
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