本日の接客 自分の「好き」を深掘りするワイン選びのお手伝い。

本日のお客様は、昨年の秋頃に初めてご来店いただいた方です。前回はカベルネ・ソーヴィニヨン(ラングドック地方のカブリアック)とピノ・ノワール(ロワール地方のオーペロン)の2本をお買い求めいただきました。  

お客様は元々「自分はピノ・ノワールが好きなのかな」と思われていたそうですが、実際に飲んでみると「カベルネ・ソーヴィニヨンの濃い味わいの方が好きだ」という新たな発見があったそうです。

ワインの面白さに気づかれ、ボジョレー・ヌーヴォーの時期には、ヌーヴォーと当店おすすめのセットを合わせて計7本ご購入いただきました。  

本日のお客様のご要望は、今回は「さらに色々なワインを試してみたい」とのことでご来店されました。  

改めてお伺いしてみると。

• ご主人: カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールを比較して、やはりカベルネ系のしっかりした方向性が好み。  

• 奥様: カベルネよりも、もう少し優しい口当たりのワインが好み。  

当初は春らしいミディアムボディが3本ある、今おすすめしている「オーナーおすすめ3本セット」をご提案しようかと考えましたが、お客様が「自分の好きを知りたい」という想いをお持ちだったので、より深掘りできる内容をご提案しました。  

品種ごとの個性を知る「ドメーヌ・カブリアック」の探求

ドメーヌ・カブリアックは、単一品種で様々なワインを造っており、飲み比べることで品種ごとの個性が非常によく分かる生産者です。今回は、品種のキャラクターを把握した上で、将来的にカブリアックでも他のワイナリーの「ブレンドワイン(アッサンブラージュ)」を選んだ際にも、「あ、あのブドウとあのブドウが混ざっているんだな」とイメージできるような楽しみ方をお伝えしました。  

【今回セレクトした6本】  

1. グルナッシュ(カブリアック)柔らかい感じといい感じの濃い部分の間の品種。ピノノワールとカベルネの間ぐらいの濃さで、これを知ることで、ピノノワールは軽い。カベルネは濃いと知るきっかけになる品種。

2. ピノ・ノワール(カブリアック): 以前のロワール産(涼しい地域)と、今回の南フランス産(温かい地域)でのピノ・ノワールの違いを飲み比べるため。

3. カリニャン(カブリアック): 渋みと酸味が際立つ個性的な品種。カベルネ好きの方なら、このマイナー品種の力強さもきっと気に入っていただけると思いセレクト。  

4. メルロー レゼルヴ(カブリアック): 樽熟成によるボリューム感があり、濃いワインがお好きな方に最適かなと思いセレクト。    

5. (接客の流れで決まったもう1本)  マルキド・プイエールルージュ(シャトー・カブリアック):カブリアックのワンランク上のワイン。グルナッシュとシラーのブレンド。カブリアックのカベルネを造る人のワンランク上のクラスに触れることで、この造り手の魅力をより知っていただきたいと想いご提案。

6. クレマン・ド・ディー(モンジュ・グラノン): 以前スパークリングを買われたものの、人にあげてしまって飲めていなかったとのこと。しっかりした味わいがお好きなので、きめ細やかな泡立ちで品のあるクレマンをお勧めしました。

今回の接客を通じて、お客様が「色々と見比べることで、自分の『好き』を知りたい」というプロセス自体を楽しんでくださっているのを感じました。ただ美味しいワインを飲むだけでなく、品種や産地の違いを知ることで、次の一本を選ぶワクワク感が広がっていく。そんなワインの醍醐味をお伝えできたのではないかと思います。のみくらべることで、ご自身の好きに出会うきっかけになれば嬉しいです。