ワインを「難しい」から「楽しい」に変える。ワインの選び方と自分からワインをおすすめ出来るちょっとした知恵 

お取引先のスタッフさんに、お店でのワインの販売に少しでも自分の経験が

役立てばと、お話をさせていただく機会をいただきました。

「ワインを知らないところから始まった僕」が、20年かけて仕事をしながら学んできたことの中から、

少しでもお役に立てることをまとめたものです。

正解をお伝えするつもりはありません。

あくまでも僕なりの視点や経験をもとにした「一つの考え方」です。

「そういう考え方もあるんだな」

「ちょっとやってみようかな」

そんなふうに、気軽に受け取ってもらえたら嬉しいです。

■ 実は、ワインが苦手でした

いまはこうしてワインの仕事をしていますが、最初から好きだったわけではありませんでした。

むしろ、「何がいいのか、さっぱりわからない」「美味しいワインってどこにあるの」

そんな感覚でした。

でも、ある日。マキコレワインの

ある一本のワインに出会って、心底、心が震えました。

嘘みたいなことですが、ワインを飲んでブドウ畑が見えました。

「うわー美味しい。」

「このワインを伝えたいな」

そんな想いが生まれました。

ワインスクールに通って勉強してから、ワインの仕事をしたとかではなく、

ソムリエの資格をとったわけでもありません。

お客様との会話の中で、ひとつひとつ体験しながら、お伝えするには、

どうしたらいいのかと試行錯誤をしながら、ワインを学んできました

■ 最初にしたのは、カタカナに慣れること

ワインの世界には、カタカナの言葉がたくさん出てきます。

• ブドウ品種(ピノ・ノワール、シャルドネ、シラー…)

• 産地(ブルゴーニュ、ボルドー、ロワール…)

• 生産者(これは次から次に新しい名前が出てきます)

正直、最初は「名前を覚えるだけでも大変だなぁ」と感じました。

ワインの言葉を聞いてもさっぱりわからず、めげそうになりました。

でも、まずはブドウ品種と産地の名前だけに絞って覚えるようにしました。

この2つは大きくは増えませんし、覚えれば味の傾向もわかってきます。

ワインの言葉を聞いて、「聞いたことある!」

そう思えるだけで、ワインのストレスはぐっと減ります。

■ 僕が最初に学んだのは「ブドウ品種」でした

ワインの味を決める要素は、主にこの4つ。

• ブドウ品種

• 造り手(生産者)

• 産地

• 出来た年(ヴィンテージ)

その中でも、僕が最初に意識したのは「ブドウ品種」でした。

ワインって、ブドウをしぼったお酒です。

だからこそ、ブドウの違いを知ることが、一番の近道だと感じました。

• シャルドネはどんな香り?りんごかな?うんっ!ちょっと柑橘の風味もあるな・

• カベルネ・ソーヴィニヨンって重たい?何と比べて?渋いってこの味のどこかな?

• ピノ・ノワールって軽い?香りがすごいな?酸味もあるかな?

最初はぼんやりした印象でいい。このワインの中にある特徴を一つだけでも捉えよう。

そんな小さな目標を立てて、ワインを飲みながら違いを把握して覚えていきました。

飲み比べてみて、味や香りの違いが少しずつ見えてくると、ワインの世界がすごく面白くなっていきました。

■ ブドウの違いを知るには、まず単一品種から

ワインには単一品種で造られたものと、複数の品種をブレンドしたものがあります。

まずは「単一品種」のワインから始めるのがおすすめです。

理由は、そのブドウの個性をダイレクトに感じられるから。

一方、ブレンドワインは、生産者の技術や感性が反映された「作品」のような存在。

同じブレンドでも造り手や産地によって全然違う。それがワインの面白さでもあります。

ワインの面白いところが、造り手によって、ほんとワインの表情は変わる

人が造るからこそ、ワインには「人柄」が出るとマキコレワインから学びました。

マキコレワインをずっと飲んでますが、飲めば飲むほどハマり、ワインに表情があるんですね。

ほんと飽きない。いつも新鮮な気持ちでワインに向き合える。

マキコレワインのような小さな造り手のワインはほんとに丁寧に仕上げられ、

土地や品種の個性がストレートに表れます。

マキコレワインは、そんな小規模で真摯な生産者のワインばかりで、

一本一本が“出会い”ほんとワクワクして楽しい。

なので、まずは単一品種を飲んで、ワインの特徴を把握していきました。

ワインって

でも産地と年もあるやんってというのもありますが、

産地と年は、あとから気にすれば大丈夫って思います。

産地(土壌や気候)、ヴィンテージ(年)も重要な要素ですが、これはプロでも難しい部分です。最初はそれほど 気にしすぎなくて大丈夫。というのも、どんな年でも、どんな場所でも、マキコレワインのようないい生産者はちゃんとおいしいワインを造るからです。

たとえば雨が多くて難しい年でも、収穫量を抑えて対応したり、丁寧に造ることで、どの年も、その年のキャラクターが現れた、素晴らしいワインに出会えます。

■ よいワインとは何か?

僕が思うよいワインとは、

「味わいのバランスがよくて、余韻がきれい」なワインだと思います。

それを造るには、心のこもった畑仕事が欠かせません。

収穫量を抑え、完熟した健康なブドウだけを使う。

つまり、「自然に造られたワイン」であること。

自然に造るというのは、実はすごく手間がかかること。

効率重視や商売目的では決してできないと思います。

ワインは、 飲んで「美味しい・ちょっとあわない」で終わりではなく

「感じたことを言葉にしてみる」

ただ飲んで「おいしかったな」で終わってしまうと、記憶に残りません。

「おいしい」「おいしくない」だけだと、2つの感想で、ワインを細かくわけることができないからです。

ワインを覚えるコツは、ワインの表現をしているものを見ながら

ワインを飲んで、その言葉が自分にとってしっくりくるかを素直に見ること。

例えば、飲んで感じたことで、「レモンの香り」「丸みのある酸」「バターのような風味」など、

でも、飲みながらそのワインを表現している「言葉」を見ると、その言葉から自分はどう感じるのかと

心に聞いてみて、どんな表現がしっくり来るか、自分で感じてみる。

そして、ワインを言語化することで、自分の中に入る。

最初はうまく言葉にならなくても大丈夫です。

ワインの特徴を一つでも捉える。そんな小さな一歩からで

いいと思います。

あなたの感じたことが、あなたにとっての“真実”です。

飲んだ人の言葉が、人に伝える時に一番説得力をもつと思います。

そこから次に

“自分で選び提案する楽しさを体験してほしいです。

「お客様にはどんなワインが喜んでくれるだろう。」

「この料理に合わせるなら、どんなワインにしよう?」

こんなふうに、自分の感覚でワインを選び、お伝えすることで、

お客様との距離が近づき、仕事がもっと楽しくなると思います。

この文章が、ワインってちょっと楽しそうかもって思っていただける

きっかけになれば嬉しいです。