僕は、一度書いた文章は忘れる方でして。
大阪の池原酒店さんでお世話になっていたときの15年以上前に書いたブログを今更ですが見直しています。
マキコレワインを始めて知ったときは、このワインは他とどこが違うのかを真剣に考えたことがあります。
「そうだ〜マキコレワインは後味が長くてブドウの味がずっと口に残るわ」と思い、
なんでブドウの味がずっと口に残るんだろう、なんでなんだろ、、、と疑問でした。
その後、マキコレワインは丁寧な畑仕事で収穫量を抑えて、完熟した健康なブドウをそのまま使うことで、
ブドウ自体にピュアさとパワーが宿り、その結果、余韻にも力があるということがわかり、とても納得したのを思い出します。
お酒の素人で食にも全然こだわっていなかった僕が、なぜマキコレワインを販売する仕事までしたいのかと思ったのか自分でもとても不思議でした。当時僕は、みんなマキコレワインを飲んだらすぐに良さがわかってもらえると心底信じていました。まだこのワインが知られていないだけで、一口飲むと誰でもすぐに僕みたいに良さがわかり、手にしたいと思ってくれるはずだと思っていました。
なので当時の僕はいいものは絶対売れるはずだと頑なに信じて動いていました。
こちらが「良いよ」「良いよ」言い続けると反対に否定する人が現れて、反発を感じることがあったり、
自分の考えを押し付けるような気持ちでおすすめをすると、熱があつ過ぎて引いてしまう人も多く、自分が思っているような、マキコレワインに出会うと誰もが好きになるという確信から遠く遠く離れていき、当時はどうしたらいいのか悩みました。
想いが強ければ強いほど思うとおりにならなくて、その当時は、自分のことしか考えていなく視野が狭くて
お客様が何を求めていて、何に困っているのかを聞こうとしなかったのが良くなかったと思うし、初めに自分の考えをまず聞いてもらって理解してもらおうという意識も良くなかったのではないかなと今では思います。
なので、心をお客様に向けてお客様のお話をよく聞くというのがすっぽり抜けていて、自分勝手な行動をしていたなと思います。
ワインのクオリティーの高さのおかげで、仕事を続けていくうちに、マキコレワインを僕と同じように「いいよね」って共感してくださる方が増えてきて、必死に頑張らなくても続けていくとマキコレワインに惹かれる方には出会えるというのが肌でわかったときから気持ちが楽になりました。
力を抜いて、この仕事を楽しもうって思えた時から話し方や、仕事の仕方が少しずつ変わったと思います。
今このときに、昔のブログを見返して、
初心に帰って、はじめてマキコレワインに出会ったころの感動を思い出して仕事をしたいと思います。
約16年前のブログになりますが、リブログしてみようと思います。当時、僕がどうしたらマキコレワインの美味しさが伝わるのかを考えていたのがとてもわかる文章だと思いました。
2005年11月08日 「マキコレワインの美味しいって?」
マキコレワインを飲みつづけて、美味しいなあと素直に思うのですが、
さて人にその美味しさを伝えるときに、どうやって伝えたらいいのかな?
伝わるのかな?
と良く考えます。
美味しいってすごくあやふやな言葉ですよね。
普通にみんな言ってますけど。
人それぞれの美味しさっていう感覚は、全然違うと思いますし、
僕が美味しいって言ったのと、
あなたの美味しいってきっと違うと思うんです。
美味しいって何?
僕が思うのは、味わいって、
最初にまず、飲み口があり、そして舌触り喉ごしがあって、
後味・余韻があり
最後に口後に残る後味がある。 細かい順番を言うとこんな感じかな?と思います。
マキコレワインのすごいところは、これらの一つ一つ感じる感覚が心地いい
そしてバランスがいいことです。
飲み口喉ごしが、スムーズで。
後味・余韻が心地いいブドウの香り。
後味に不快なものは何もなく、後に残さない。
それと体のバランスも崩さない。
(足がふらついたり、頭が何となく痛くならない。)
美味しさってバランスかな?そして調和かな?
と思います。
例えば、
飲み口(アタック)を強く強調するワインがあると、舌触りがざらついたり、ベタッとした感じが
あったり、のどに引っかかるものがある感じがするのが、多いと思います。
味わいのどこかが、前に出たものは、飲み口から後味の余韻のどこかで、バランスを
崩したものになりやすい。
マキコレワインを飲まれた方の多くの声で、
「あっ飲みやすい。」
(あっ って言うのが、意外性だと思います。)
飲みにくいと思っていたのが、飲み口から後味まで、すっと入った感じ。
飲みやすいとは、バランスがいいこと。
マキコレワインに共通する味わいです。