お取引先のスタッフさんが
お店がお休みで、お家で飲むワインを買いに来ていただきました。
ご希望はすっきりとした辛口。
すっきりとした辛口というお客さまの味覚を具体的に知るために、ワインをお選びする前に味わいの場所を合わせる会話を心がけています。
例えば、すっきりとしたキャラクターのワインという感じという印象の中にシャブリが入っているかどうかわからなかったけど、聞いてみました。
すると、
シャブリみたいなすっきりしたワインを飲みたいなと思います。何かありますか?
とのこと。
ワインに興味があるスタッフさんなので、しっかりお話ししたいなと思い、当店にあるシャブリの生産者の特徴を説明しました。
1枚目の写真
黄色いラベルのポミエは、樽で熟成させていて、シャブリらしいミネラルの風味にほのかに樽の香りがあります。これがほんと心地よいです。ポテンシャルが高いワインなので、熟成させることで本領を発揮します。
真ん中の白いラベルはミレーという造り手で、多くの方がイメージするシャブリらしさが見事に表現されていると思います。
果実味と酸味のバランスが素晴らしいワインです。
シャブリのキャラクターを知りたいということでしたら価格もリーズナブルなのでおすすめ。
1番右が、ウーダンという造り手。全てのワインがステンレスタンクで醸造しています。
飲み口が優しく素朴ながら、凛とした果実味とすっきりしていますが奥に力強さと、ミネラルの風味を感じます。この造り手のワインもポテンシャルが高く熟成させることで本領を発揮します。
二枚目の写真
先程ののシャブリ達は、お客様が希望する価格とはちょっと高くなるので、似た感じをご提案しますね。
とロワール地方のオーペロンのシャルドネを出しました。
三枚目の写真
今試飲でいろいろ空いているので、ご自身ですっきりとは何かを探してみるということで
お時間あれば試飲してみますか?
と、まずはふくよかなシャルドネのボワイヨのマコンヴィラージュと
優しい味わいのミレーのブルゴーニュシャルドネの味をみてもらいました。
すっきりした感じでミレーをみてもらいたかったのですが、3日経ったミレーがいい感じで柔らかく、角がとれて丸くなって美味しくなっていて、その上蜜の風味が出ていました。なので、これはすっきりとはいえなかったです^^;
ボワイヨは質の高いワインだとわかるキレの中にほのかに樽の風味が入っていて、しっかりとした味わいでかつ余韻が長い。
ふくよかなシャルドネを知るのは良いワインだと思いました。
この2つはすっきりというよりはふくよかな感じの印象。
次はロワールのオーペロンのソーヴィニョンブランの古木のタイプ。
普通のソーヴィニョンブランと比べてしっかり厚みがありミネラル感もある。
お客様はこのワインに一番良い反応をしていました。僕も笑顔になった。
ヴァンサンフライトのリースリングのリースイングらしいりんごやお花の香りに、この造り手のすばらしさが表れているキリッとしたドライなミネラルをワインのキレと思われるか、お聞きしたくて試飲していただきました。
このキレも大好きです。これは口にずっとブドウの味が残りますね。りんごの香りも美味しいですとのこと。
最後に南フランスのカブリアックのマルキドブランを試飲していただきました。
このワインはトロピカルで華やか。すっきりではないのですが、こういったワインがあると知ると、すっきりとしたものがより際立ってわかると思い試飲していただきました。
この5つを試飲していただき
四枚目
本日はソーヴィニョンブランで価格帯的におすすめなのはこれかなと思い、
オーペロンのソーヴィニョンAをおすすめしました。
すっきりとした辛口と言っても
味覚は人それぞれ違うものだと思います。
お客様の求める味はどんな味だろうか、
お客様のお話しを聞いて、可能であれば試飲していただき、感想をお聞きしてその方の感覚に寄り添うような提案を心がけてます。
ご提案したワインをお家で飲まれて、
このワインを買ってよかったなと喜んでいただけたら嬉しく思います。