素晴らしくて美味しいワインが、僕のワインの価値観をぶち壊すほどの衝撃を与えてくれた


本日のワインは昨年新たに入荷してきたワイン。

造り手/シャトー・オー・レ・カイユベル
ワイン名/コート・ド・ベルジュラックルージュ エベヌ 2020
産地/フランス ベルジュラック地方
品種/メルロー75、カベルネ・ソーヴィニョン10、カベルネフラン15

昨年の4月ごろまで当店にあったワインは、2019年でした。
品種はカベルネ・ソーヴィニョンとメルローが半分づつ入っていました。

2020年はメルローの割合が多いので、予想では今までしっかりしていたけど、
メルローが多いから、今年はやや軽やかで柔らかい感じかなと想像していました。

ところが飲んでみると、予想外にそんなことなく、すごくパワフル。
キャラクターは全然ブレてない。

メルローが多い感じには思わないほどのふくよかな果実味と心地よくも美味しさを感じる渋み。
カベルネ・ソーヴィニヨンが少ないということが一口ではわからない。

天気が良かったからなのか。しっかり完熟したメルローの割合を多くしたのかわからないけど、同じワインを約10年ほど飲んでいても、過去で一番好きな年のワインかもしれない。

前回の2019年と比べても、大きな違いを感じないほどのキャラクター。今はないが、できれば並べて飲んでみたいと思うほど。

カベルネ・ソーヴィニヨンが多いとタンニンが豊富というイメージがあったけど、2020年はメルローが多くてもしっかりタンニンがある。
2020年とまだ若さがあるが、空けたてからも十分に美味しく楽しめます。
このワインは5年ぐらい寝かせてからまた飲みたいと思わせます。

メルローが多いワインで、これほどしっかりしていて、果実味の柔らかさと輪郭のはっきりあるタンニンを感じるのは、はじめての体験。

とにかく美味しい。

このレベルのボルドーのワインを探すのが難しいのではないのかなと感じるすごいワインです。

メルロー主体のワインは、丸みがあって優しい味わいという価値観を見事にぶち壊してくれたワインです。美味しいしっかりめを飲みたい方にはおすすめの1本です。

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