こんにちは、スタッフの立山です。来週はいよいよボジョレー・ヌーヴォー解禁日ですね。
ヌーヴォーについてとても興味深いお話が聴けました。
奈良県生駒市にございますマキコレワイン専門店 谷口ワイン店オーナー谷口亜希子さんが出演されているラジオのご紹介です。
毎年ボジョレー・ヌーヴォがお祭り騒ぎになりますが、なぜ有り難がるの?ワインは寝かせた方が良いのでは?
といった質問に対する谷口さんの回答を文字に起こしてみました。言い回しは多少異なりますが内容はほぼ同じです。谷口さんのしっとり落ち着いた口調が心地良く、実際の音声をお聞きいただけたらと思います。
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11月はボジョレー・ヌーヴォーの季節です。今回はボジョレー・ヌーヴォーについてご紹介いたします。
ヌーヴォーの今年の出来は?と毎年騒がれますが、実はヌーヴォーに関しては出来の良い年はあるが特に悪い年はありません。
1950年よりボジョレー・ヌーヴォーとしてその年の出来立ての新酒を、解禁日である11月の第3木曜日にいち早く楽しむためそれを樽に入れられてリヨンのビストロでみんなが飲んだ、という文化がまずパリに伝わり、パリから全世界に広まっていきました。毎年その年の特徴をいち早く捉えて通常のワインが早飲みに向くのか、長期熟成に向くのかを探るためです。
ヌーヴォーの製造工程は早飲みに向くように「醸し」という工程がすごく短く造られていて、どんな年でもカジュアルに楽しめるようにもともと出来ているので、悪い年といったものはありません。
実際フランスにおいて今年はどうだったかを金井麻紀子さんに聞いてみましたところ、今年の春はとても厳しかったそうです。雨がよく降ってすごく寒かったそうですが、5月から非常にカラッと晴れて開花も早くそして夏は雨が時々降る程度で少なく、38℃といった猛暑も続いて畑のブドウは急速に熟し収穫も早かったということです。なので、収穫されたブドウの品質も収穫量も両方とても満足できます。今醸されているワインというのは、フレッシュでフルーティーというボジョレー・ヌーヴォーの特徴を出しながらも程よい骨格が期待できるということなので、是非楽しんでほしいということです。
ボジョレー・ヌーヴォーはやはり年に一度のお祭りでこれを楽しむといった文化がフランスにあってそれを私たちも一緒に味わう、といったことでしょうか。是非参考にしてみてください。
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カーヴ田中屋に入荷予定のボジョレー・ヌーヴォーをご案内いたします。
<ジャンモルテ>繊細で華やかな女性みたい。
ボジョレー・ヌーボ
ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボ
ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボ マグナム1500ml
<プティット・メゾン・オート>素朴ですが芯の強い男性みたい。
ボジョレー・ヌーボ
ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボ
ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボ ア・ランシエンス
昔ながらの造りを再現したいとコンセプトでフィルターを掛けずに無ろ過で造ったワイン。
無ろ過で造るには、丁寧にぶどうを造って完熟させないといけないので量が造れず手間がかかります。味わいはしっかりしていて濃厚です。
ボジョレー・ヴィラージュ ヌーボ アルバン・ド・ヴォーソンヌ
昔リオンのビストロでボジョレーのワインが樽で楽しまれていました。
そのような仕掛けをしてボジョレーのワインを多くの方に知って欲しいと陰ながら活動した人がヴォーソンヌ氏。
ヴォーソンヌ氏に敬意を称しワイン名にしました。樽から飲んでいる雰囲気を再現するために、わざわざ樽熟成をしています。
※価格はお問い合わせください。