昨年のボジョレーヌーヴォーの時期にマキコレワインの仲間入りをした生産者デュ・モウパ。 何度かご紹介しましたが再度まとめてご紹介しようと思います。 現在、カーヴ田中屋にあるデュ・モウパのワインは3種類。ボジョレー地方の生産者はどんどん減っていると言われる中で、このクオリティの高さのワインはとても貴重だと思います。
シェナ(写真左)
クリューボジョレーの中でも下の下と言われている場所のワインです。 ラベルに書いている、「ランデジラーブル」と書いているのは、「のぞまれていない」「相手にされていない」という意味で、元々シェナという場所はあまり良い土地ではないと言われていた為、全然売れていませんでした。
それを逆手にとって、シェナでもいいワインがあると知ってもらいたくて、いいワインを造ろうと大変な努力したそうです。シェナと書くと地元では売れないので、ランデジラーブルと書いて、ラベルの後ろに隠してシェナと書いてあります。ちなみにこのワインは、ラベルのカッコよさもあるからなのか地元で若者に売れているそうです。
ジュリエナ(写真右)
ボジョレーの生産者は良いワインをつくりながらもなかなか売れなくて廃業する人も多いそうです。
ジュリエナ村のワインは、フランスで「コックオーヴァン」という鶏の赤ワイン煮というお料理などが有名。現地のシェフの間ではジュリエナ村のワインを使うととても美味しくなるということで、ジュリエナ村のワインはとても売れているそうです。
モウパのラベルは、これがTHEジュリエナだと表現する為にクラシックなラベルにしています。
こちらはステンレスタンクで醸造されています。2020年は一年を通じて最も暑いと言われた年。近年では、2003年ぐらい暑かったと言われています。2003年は暑すぎて、ブドウがレーズンみたいになったほど。酸味が少なくて、超凝縮したブドウになったそうです。
キャラクターで言えばジュリエナはエレガント、シェナは力強くてパワフルな感じ。
ジュリエナ レゼルブ(写真中)
これは樽熟成。畑の中でも最も出来の良いブドウや樹齢の高いブドウを使用しています。
長く熟成して楽しむワインとしてリリースしました。
厚みが他と比べて全然違います。とてもしっかりしていてさらにパワフルなワインです。
どのワインも味わい深く、単一品種できめ細やかな表現から、生産者の苦労が伝わってきます。食後にゆっくりと晩酌しながら飲めるワインかなと思います。