約8年前の接客での会話。お客様との会話と感じたことをそのまま書いている当時が少し懐かしく感じました。当時は来客数も少なく、ほとんど知られてなかったマキコレワインについてお話できたことが嬉しかったのかもしれないです。
2015/11/05
印象に残ったこと
先日
同じワインを販売する仕事をしている人が来られて、試飲しながらいろいろ話しをしました。
その人の感想を聞いていると、多くの人が手にする出回っているワインとマキコレワインの違いを試飲からの感想から、教えていただき、すごく勉強になった。
やっぱりマキコレワインは
全然違うワインなんだって改めて実感した。
閉店間際に、見慣れない顔のお客様。
はじめての人。
ラベルをじ~と見ている。
僕のいままでの接客の中での統計だと、来店してすぐに
ラベルをゆっくり見る人は、ワインに携わっている人が多い。
「ワインお好きなんですか?」
「ラベルを見るとどのような産地のワインかはわかります。
実は、ワインショップで働いているんです。」
「そうですか~。ご来店ありがとうございます。うちは聞かれたんですか」
「そうなんです。田中屋さんに行った事がある方にお会いして、ワインの仕事をしているなら、一度いってみたらって言われたので来ました。」
僕の知らないところで、そのような推薦をしていただけていることを知ってうれしかった。
「置かれているワイン。見た事がないものばかりです。」
「田中屋さんは、どこにでもあるワインを置いているって勝手に思っていましたが
全然みたことないワインばかりが並んでいるので驚きました。」
空いてるワインを試飲してみますか?といって
いくつか試飲していただいた。
ゆっくり味わっている。
「ワインの仕事をしていると、自分が知っているワインと比べて
今目の前のワインはどうなのかってみますよね。
見比べてみてどうですか?素直な意見を教えてください。
何か感じましたか?」
最初に試飲されたワイン⬇
ギィアリオン シャルドネ⬆
フランスのロワール地方の
ギィアリオン シャルドネを指差して
「値段はおいくらですか」
「~です」
びっくりされた顔をしている。
「いかがですか」
「ものすごく安いですね」
「僕の知っているシャルドネでこの価格で、このクオリティーは出会ったことないです。」
「そう言っていただけるとうれしいです。ありがとうございます」
当店のワインを説明を一通りして、
お互いにほぐれた感じになったときに
左 白 ルネフライト リースリング スティンウェッグ
真ん中 白 ペピエール ミュスカデ ブリオール
右 赤 マス・デ・カプリス フィトウ ウフティー
「僕ね~ミネラル感があって、みずみずしいリースリングがあるとは
聞いた事があるんですけど、飲んだ事がないんです。リースリングって
ただ甘いだけのものが多いですよね~」
うわ~うれしいこと言ってくれるな。
あるよ、あるよ。みずみずしいリースリング。
「飲んでみます?」
それが左の写真。
ルネフライト リースリング スティンウェッグ
昔フライトさんにお会いしたときに、
僕、フライトさんのワイン大好きです。
アルザスのワインって甘さが主張しているワインが多い印象なのですが、
フライトさんのワインって、余韻にやさしいみずみずしさがあるじゃないですか。
あのみずみずしさが大好きで、飲み疲れしないです。
フライトさんが
『畑のミネラルだよ」
この言葉がずっと脳裏に焼き付いて、感動した。
お客様に、試飲していただいて、
ほんとにみずみずしいですね。なんですかこれは~。
すごく驚いている。
素直におもったことを表現してくれる目の前のお客様にうれしくなった。
テーブルに置いている、写真の右のラベルのワインの話しになり。
「これは、透明感のある綺麗な果実味が表現されたグルナッシュの入った
ラングドックのワインですよ」
「ラングドックのワインって、樽が効いていて、濃くてアタックがキツいワインのイメージしかないですが、綺麗なラングドックなんて想像できないですよ」
「のんでみますか?」試飲で空いていたので飲んでいただいた。
またまた驚いている。
すごいですね。のんだことないワインばかりです。
僕の思っている想像を超えたワインが目の前にあるので
驚きしかないです。なんなんですかここは!!
かなりびっくりされているみたい。
びっくりしている目の前の人がすごいなと思った。
新しいワインを目の前にして、今まで体験したことがないものを体験して
いいと感じてくれて、素直にそのまま表現している。
素敵な人だなと思った。
「僕から聞いていいですか?」
お客様からの質問。
「お魚を主に扱っていて、ウリにしているお店。
日本酒も充実しているお店。そこにワインもあるよ~って
提案するなら、どのワインにしましか?」
そこで、真ん中の
ペピエール ミュスカデ ブリオール
60年を超える古木のミュスカデ。
少しスモーキーな香りもあって厚みもあるキレのある辛口。
ミュスカデは、薄くて、キリッとしている印象ですが
その考えをうれしく裏切ってくれるしっかりとしたタイプ。
「このミュスカデをオススメしますね。そのお店にいって、お酒のラインナップや、
お食事をいただいたり、オーナーさんにお酒に対する考え方や今求めているものを
お聞きしたほうが、より提案できるものが絞られると思うのですが、今お聞きした感じで
セレクトするとこのワインを一度試していただいて、意見を聞いてみたいですね」
「価格はいくらぐらいですか?」
「この金額です~」というと
「えっ!!ミュスカデにしたら、いいお値段しますよね。
でも、それをわかって出されているのでしたら、きっとクオリティー高いものなんですね」
その答えも面白かった。
その人の中では
ミュスカデって薄くて、水っぽい、すっきり辛口で、安いワインって
イメージがあるみたいだ。
僕の提案したワインは、少し値段は高いが、ワインの質は価格以上の感動を与えてくれると思って、提案しました。
この造り手さんのミュスカデでスタンダードなクラスもあるのですが、
一つクラスを上げたものを提案した。
それは、厚みがあって、飲み応えのあるしっかりとしたものを提案したかったから。
だから値段も少し高くなる。
ワインの仕事をしているもの同士ならではの会話が新鮮でした。
お客様の感想を聞いて、改めてマキコレワインの魅力を再確認させていただいた。
すばらしいワインを扱わせていただいているんだなって。
このワインの魅力をわかちあいたいですね。
僕だけ感動しているのはもったいないって思うワインだから。
このワインがあることが幸せでほっこりする体験をしていただきたいですね。
今後もそんなことを発信していきます。