はじめてのご来店のお客様。
ご自宅様で気軽に飲めるワインを探しに当店に来られました。
好きなワインはプリミティーボやしっかりとしたタイプのワインが好きですとのこと。
マキコレワインははじめてということだったので、
「会話でもワインをお繋ぎできるのですが、
空いているワインでよければ、お客様のことを知りたいので試飲できますか?」
とお聞きしたら、
「ぜひしたいです!僕の味覚を知るということでしょうか」
なんか、こちらの意図を汲み取った回答にちょっと驚く。
まずはアフィラントのキュベデクロ(シラー)を飲まれてどのように感じられるかお聞きしました。
このワインを濃いといわれるか、飲みやすくてしっかりという感じではないか、
どちらかなと、それかどんな回答かなと答えを待つと
お客様の回答は
「しっかりしていますけど、飲みやすいですね」「しっかりしたワイン特有のイガイガ感がなく飲みやすいです」
お客様の素直な回答が嬉しく
「このワインは完熟したブドウで造っていて、とてもピュアなワインなので、お客様が感じたイガイガ感がないワインだと思います」
飲みやすいって言っていただけて嬉しく、
次これはどうでしょうか?とミュッサンのサンジョセフ(シラー)を試飲していただきました。
「同じシラーでもこんなに違うんですね」「これは美味しいですけど、僕の中では少し軽い感じになります。」「こんなシラーがあるんですね」
ミュッサンのシラーのピュアで優しい味わいに驚かれていました。
プリミティーボは当店にはないですが、似た感じだとシラーかなと思いますので、シラーを試飲していただきました。
お客様のことをより知りたいので、よかったらイタリアのバルベーラーを見てください。と、試飲していただきました。
「このワインは少し酸味を感じます」ということ。
濃さはどうでしょうかと聞くと
「少し軽い感じがします」とのこと。
お客様はこのワインの酸味の部分を受け取るのかと思い、なるほどと思いました。
ブルゴーニュのワインも試飲で空いていたので、試飲していただくと、
「ピノノワールで美味しいと感じるものに出会ったことがなくて、このワインは飲みやすいのですが、もっとしっかりとした感じの
ピノノワールに出会いたいです」
と言われて、
ご予算には合わないかもしれませんが、今後の参考にということで、
マレシャルやアランジャニアール、シャンタルマルタン、ボーマンなどを
軽くご紹介しました。
最終的に本日のシラーでおすすめのワインをいただきますということで、
南フランスのカブリアックのシラーをご購入いただきました。
ご自宅でワインを楽しんでいただけたら嬉しいです。