ハツラツとしたブドウのエネルギーを感じるワイン


本日のマキコレワインは、酸化防止剤が全く入っていないワインをご紹介します。

マキコレワインを飲み続けて学んだことですが、酸化防止剤は、普通は酸化しているブドウに対して少しでも酸化を押さえて、フラットな状態に戻す為に入れるものという認識です。マキコレワインの生産者のブドウは、もともと酸化に強く、酸化防止剤をあまりいれなくても良いワインなので、良い状態のコンディションを整えそれを保つ目的で少しだけ酸化防止剤を使ったりします。あと、樽やブドウの殺菌を目的にごく少量だけ使ったりします。

良い状態のブドウを、より良い状態を保つ為に少しの酸化防止剤を使うのがマキコレワイン。
それは完熟していて、ブドウの力がないとできないことです。僕はこのワインを飲むとハツラツとしているのをワインから感じ、酸化防止剤はリミッターの役割なのかなと思います。
ブドウのパワーをそのまま楽しもうと思い、酸化防止剤を使わないワインにすると、ワインが枠を超えたがるような元気さがあり、ワインの状態そのものが瞬間瞬間で瓶の中で変化があるような感じがします。
僕の頭では、ワインの旨味などが瓶の中で素早く動き回っている状態のイメージにあり、動き回るパワーをゆっくりフラットな状態に落ち着いた動きにするため、ごく少量の酸化防止剤を入れるとワインのパワーが瓶の中で大人しく休む感じになるというイメージがあります。

なので酸化防止剤を使わなかったら、ブドウのパワーがそのまま表現され、ハツラツと暴れ回り超元気なワインになる感じがします。僕が産まれるもっと前の時代に飲まれていたようなブドウそのものの味がする飲み物を連想しました。完熟した健康なブドウを使ったワインは酸化防止剤を入れないで表現したら、枠を超えた元気なワインになることを、このワインを飲んでいつも思います。

作り手/エルバリューナ ロッソ
ワイン名/エルバリューナ ロッソ SO2ゼロ
産地/イタリア ピエモンテ 
品種/ドルチェット50・バルべーラ50

ブラックベリーやカカオの香りで、ボリュームがあって少し還元した(土っぽい)香りがあるが、時間が経つと旨味に代わりとてもパワフルなワインです。

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