今日は南フランスのワインはしっかりめのワインばかりではなく、実は綺麗でピュアなワインもあるということをお伝えしたいです。
比較的新しいマキコレワインの南フランスのミネルヴォワ地区のル・ルーブラン。 とても素晴らしいワインを造る生産者で、これからきっとブレイクする生産者だと思うので、ぜひご紹介させてください。
南フランスは一年を通して暖かい気候で、ブドウがよく完熟しやすく、コッテリとした酸味の少ないキャラクターのワインが多いのですが、このワインの産地のミネルヴォワという場所は、標高が高く、昼と夜の寒暖差が大きく、夜の気温の寒さでゆっくりとブドウが熟成します。そのため複雑な風味のワインになりやすく、ブドウの栽培がとても難しいので、バランスの取れたピュアな味にすることが困難な場所と言われいています。
ところがこのル・ルーブランが造るワインは、バランスが良くて、超エレガントできめ細やかな絹のような果実味のワインを生み出してます。ブルゴーニュのワインが好きな人にも心に響くワインだと思います。
ちょっと濃いワインは苦手だけど軽すぎるのも嫌、ほどよく濃さがあって飲みやすい赤ワインを求めている方にお勧めです。
「ル・ルーブラン」とは白い狼という意味のワイナリー。コルクが可愛い狼の足。造り手のポリシーの情熱をもってブドウを造り、表現力とピュアなハーモニーのワインを造りたいという想いがワインに表れていると思います。グルナッシュの良い部分のスパイシーでフルーティーな部分が上手に表現されています。軽めなワインの代表的な品種のピノ・ノワールを思わせるエレガントさもあります。