このアフィラントのワインはラベルが何度かリニューアルしています。今回入荷した2017年のワインは、新しいラベルになりました。
表に書いている「Plan de Dieu」という言葉が「どんっ」と目に入ってきます。
プラン・ド・デュー(Plan de Dieu)は土地の名前で、直訳すると「神の計画」と言い、別の言い方をすれば、「神様のおかげ」という意味もあります。
Plan de Dieuという場所は、コート・デュ・ローヌの中でもとても優れた場所。
アフィラントは自分のワインが素晴らしいのはこのPlan de Dieuだからこそといつも言っているみたいです。
僕はすごい謙遜な方だなと思いました。彼は畑仕事が大好きで畑仕事ではマキコレワイン1位になれるほど丁寧な仕事をしている人が、自分のワインはこの場所のおかげと言っているのはとても頭が下がります。
アフィラントが造るワインはどのワインも素晴らしく、このようなワインを生み出す人はやっぱり素晴らしい人柄なんだなとワインからも伝わってきます。
マキコレワインの仕事をし始めたころに、アフィラントのワインを試飲でレストランに持っていた時、
「コート・デュ・ローヌ ヴィラージュでこの値段は高いよ」と言われたことがあります。その時はまだまだ勉強不足で、ワインの説明ができなかったのですが、今ではこのワインの魅力をお伝えすることが少しはできるようになりました。
アフィラントのワインの魅力の一つは、超細やかなタンニンと柔らかくも上品な果実味。味わいはしっかりしていながら、クリアさが半端なくあり余韻の引きがとっても心地よいです。ローヌ地方のワインはこんな感じってイメージがある方にはぜひ一度アフィラントのワインを飲んでいただきたいです。
イメージを遥かに超える素晴らしさを体験できると思います。
本日のワインは、樹齢が高いブドウの木を使用したワインです。
根っこが地層深くまでいくので、複雑なミネラル感がワインの中に溶け込んでいます。ビターチョコやスパイスを思わせる優しい香りと、奥深い果実味がありながらピノ・ノワールを思わせるクリアな味わい。これほど上品なワインが存在するのかと驚かされます。
赤ワインは好きな全ての方に一度お試しいただきたいワインです。
素晴らしい土地の魅力を、素晴らしい人柄の方が真摯にワイン造りと向き合い、丁寧な仕事でその場所のポテンシャルを100%引き出したら、やっぱり素晴らしいワインになるんだなと思わせてくれるワインです。